平成を振り返る(障害者雇用)

障害者雇用水増し問題
平成30年8月、中央省庁および地方自治体で障害者雇用の割合を水増ししていたことが発覚。40年以上にわたって、嘘の報告をしていた。
このような報道が出ても、驚くことではなかった。これまで家族を抱えた現役世代の何人の人々が、治療方法のない病気(難治性のリウマチ・パーキンソン病・原田氏病による失明・原因不明の脊髄症・筋ジストロフィー・脊髄変性症・統合失調症・重度のうつ病など)と向き合いながら、自立して生活するすべを模索されていただろうか?

 
 約40年前にご自分の私財をなげうって障がい者のための自給自足の「村」を作った人が、岡山県倉敷市に居られます。国からの補助金は一切受け取らなかったそうです。

Npo法人桃源の郷たけのこ村 https://www.facebook.com/takenokomura/
 
 
 
 旧山陽町立中央公民館の窓口で、長く窓口業務に携わられていたOさんは小児リュウマチで車椅子であった。彼女は、職場近くにバリアフリーの家を建てて定年で退職されるまで自活をされていた。曲がらぬ指で書かれる文字は、健常者よりもきちんとして読みやすかった。彼女の人一倍の頑張りと、周囲の理解があったのだと思う。
 しかし、これは私の経験からするとほんの一握りのケースだと私は思っている。
 
 一人の障害を持つ男性が、自立を試みて試行錯誤の後に「福祉的就労で自立を促されても、3.000円ほどの手当てでは無理な話で、仕事の成果に対する責任感など生まれようもない・・・。また障害を持っていることをネタに、介護機器のレンタルサービスの事業を勧められて、支度金を出せなどと詐欺まがいの要求をされることもあった。」と話をされていた。
 平成13年、当時はまだ珍しかったマンツーマンのパソコン教室を立ち上げられた方がいます。その教室で作成された平成17年のカレンダー。6枚ともそれぞれ別の生徒さんが作っておられます。この教室には、さくら薬局のスタッフも勉強に行きました。
 
 
 
株式会社まんまる笑店

難病ALS患者で FC岐阜前社長の恩田 聖敬(おんだ さとし)オフィシャルWEBサイト
 
 A型事業所閉鎖
一般企業での就労が難しい障がい者の就労を支援する福祉サービス事業所「就労継続支援A型事業所」の閉鎖で、全国で障がい者が突然、仕事を奪われる事態が相次いでいます。
 
 この「事業所」も、国や自治体からの手厚い補助金を背景に全国で急増し、収益が見込めないままで補助金を当て込んで参入する“貧困ビジネス”の横行で経営破綻が増えている。障がい者は金儲けの手段でしかないのか・・・
 
 知的障がい者に「働く幸せ」を提供する会社
約80人の従業員の中で、知的障がい者が7割を占める会社がある。粉の出ないダストレス・チョークで3割のシェアを持つ「日本理化学工業」である
 
 ダストレスチョーク・キットパスの日本理化学工業
 
 「一億総活躍社会」を実現するため政府が働き方改革を進める今、障がい者就労も新しい働き方の時代に来ているのかもしれない。